2007年10月28日
目に見えない困難さ
アスペルガー症候群のAちゃんについては
秋のHP『言葉のチカラ』に載せたことがありますが,
今日はその子について書きたいと思います。
彼女とは3年生の時に出会いました。
その時にはまだなんの診断もされていませんでしたが,
彼女の特徴はアスペルガーそのものでした。
場の空気を読むことが苦手で
こう言ったら友達はどう思うかな?などと考えることが
できないお子さんでした。
いやなものは絶対にいや。やらないったらやらない。
一度爆発したらひーーーっ!となる。
もちろん友達ともうまくいかず,
「Aちゃんはわがままだからキライ。」
なんて言われることもよくありました。
彼女との出会いについて興味のある方はHPの方をご覧ください。
⇒http://homepage2.nifty.com/aki_escl/
彼女はいろいろな問題を抱えていましたが,
担任として一番困ったことは苦手なことがとても多かったことです。
苦手なことをやらせようとすると
泣いたり,わめいたり,物を投げたり,ひっくりかえったり,
帰ろうとしたり,校長先生に「あの先生やめさせて。」と言ったり,
「先生に殺される!」と叫んだり,ノートをやぶいたり,
すごいことになるのです。
4月当初は,ただただ驚き,戸惑うだけでした。
正直なところ,
その子がいる限り,学級はうまくいかないとさえ思いました。
その子の良さがわからなかった。
どうしたらいいのかわからなかった。
叱ることしかできなかった。
叱る→泣きわめく→もっと叱る→もっと泣きわめく
こういう悪循環の一途をたどったのです。
1学期中はわたしも彼女も毎日教室で格闘しました。
わたしも彼女も一緒に泣き,疲れ果てていました。
そんなとき,最初にアドバイスをくれたのは
特別支援学級のK先生だったのです。
「Aちゃんはアスペルガーじゃないかと思うの。
アスペルガーって知ってる?」
アスペルガーという言葉は聞いたことがありました。
でも具体的にどういう困難さがあるのか,
どう対処したらいいのかは全くわからず,
戸惑うばかりでした。
そのすぐ直後に,近くで講演会があり,
そこでもアスペルガーの話を聞いて
「彼女みたいだ。」と思いました。
胸がずきずきするような話ばかりでした。
ある日の放課後,
K先生が穏やかに言いました。
「ねぇ,Aちゃんが本当に掃除ができなかったらどうする?」
「掃除ができないって…?どういう意味ですか?」
「そのままの意味よ。掃除ができないの。どうしても。」
「え?なにかの事情があって?」
「そう。例えば手足が不自由で掃除ができなかったら?」
「それは…その子にもできることを考えてさせると思います。」
「でしょう?Aちゃんがアスペルガーだとしたら,
手足が不自由じゃなくても,目に見えない障がいはなくても,
本当にできないんじゃないかしら?つまりね,それほど
彼女にとって,掃除というものは苦痛で辛いものってこと。」
「でも,できると思いますよ。やろうと思えば。」
「そう,そこなのよ。だから辛いの。そう思われちゃうから。」
「そう思われちゃうって?」
「頑張りがたりないだけだって。わがままなだけだって。
アスペルガーの子はそう思われちゃうの。」
「………違うんですか?」
「違うの。違うのよ。わがままなんじゃないの。
本当に彼女にとって,それはわたしたちが理解できないほどの
苦手意識や困難さが伴うものなのよ。」
それからわたしは,アスペルガーやADHDの勉強をするために
講演会へ行ったり,本を読んだり,
児童相談所に行ったりする日々が始まった。
※ 時間がないので,この続きは次回また書きます。
秋のHP『言葉のチカラ』に載せたことがありますが,
今日はその子について書きたいと思います。
彼女とは3年生の時に出会いました。
その時にはまだなんの診断もされていませんでしたが,
彼女の特徴はアスペルガーそのものでした。
場の空気を読むことが苦手で
こう言ったら友達はどう思うかな?などと考えることが
できないお子さんでした。
いやなものは絶対にいや。やらないったらやらない。
一度爆発したらひーーーっ!となる。
もちろん友達ともうまくいかず,
「Aちゃんはわがままだからキライ。」
なんて言われることもよくありました。
彼女との出会いについて興味のある方はHPの方をご覧ください。
⇒http://homepage2.nifty.com/aki_escl/
彼女はいろいろな問題を抱えていましたが,
担任として一番困ったことは苦手なことがとても多かったことです。
苦手なことをやらせようとすると
泣いたり,わめいたり,物を投げたり,ひっくりかえったり,
帰ろうとしたり,校長先生に「あの先生やめさせて。」と言ったり,
「先生に殺される!」と叫んだり,ノートをやぶいたり,
すごいことになるのです。
4月当初は,ただただ驚き,戸惑うだけでした。
正直なところ,
その子がいる限り,学級はうまくいかないとさえ思いました。
その子の良さがわからなかった。
どうしたらいいのかわからなかった。
叱ることしかできなかった。
叱る→泣きわめく→もっと叱る→もっと泣きわめく
こういう悪循環の一途をたどったのです。
1学期中はわたしも彼女も毎日教室で格闘しました。
わたしも彼女も一緒に泣き,疲れ果てていました。
そんなとき,最初にアドバイスをくれたのは
特別支援学級のK先生だったのです。
「Aちゃんはアスペルガーじゃないかと思うの。
アスペルガーって知ってる?」
アスペルガーという言葉は聞いたことがありました。
でも具体的にどういう困難さがあるのか,
どう対処したらいいのかは全くわからず,
戸惑うばかりでした。
そのすぐ直後に,近くで講演会があり,
そこでもアスペルガーの話を聞いて
「彼女みたいだ。」と思いました。
胸がずきずきするような話ばかりでした。
ある日の放課後,
K先生が穏やかに言いました。
「ねぇ,Aちゃんが本当に掃除ができなかったらどうする?」
「掃除ができないって…?どういう意味ですか?」
「そのままの意味よ。掃除ができないの。どうしても。」
「え?なにかの事情があって?」
「そう。例えば手足が不自由で掃除ができなかったら?」
「それは…その子にもできることを考えてさせると思います。」
「でしょう?Aちゃんがアスペルガーだとしたら,
手足が不自由じゃなくても,目に見えない障がいはなくても,
本当にできないんじゃないかしら?つまりね,それほど
彼女にとって,掃除というものは苦痛で辛いものってこと。」
「でも,できると思いますよ。やろうと思えば。」
「そう,そこなのよ。だから辛いの。そう思われちゃうから。」
「そう思われちゃうって?」
「頑張りがたりないだけだって。わがままなだけだって。
アスペルガーの子はそう思われちゃうの。」
「………違うんですか?」
「違うの。違うのよ。わがままなんじゃないの。
本当に彼女にとって,それはわたしたちが理解できないほどの
苦手意識や困難さが伴うものなのよ。」
それからわたしは,アスペルガーやADHDの勉強をするために
講演会へ行ったり,本を読んだり,
児童相談所に行ったりする日々が始まった。
※ 時間がないので,この続きは次回また書きます。
Posted by 〜秋〜 at 08:20│Comments(4)
│天使たち
この記事へのコメント
忙しい中 ブログをUPしてくださって
ありがとうございます(*・ ・*)
毎日 大変だと思うので 無理をせずに
負担にならないペースでしてくださいね、、
教師をされている方からの目線のご意見や体験を聞かせてもらうのはとても参考になります!
本当にありがとうございます <(_ _)>
ありがとうございます(*・ ・*)
毎日 大変だと思うので 無理をせずに
負担にならないペースでしてくださいね、、
教師をされている方からの目線のご意見や体験を聞かせてもらうのはとても参考になります!
本当にありがとうございます <(_ _)>
Posted by moca at 2007年10月31日 16:22
うちの長男も高機能自閉です。
障害が見えないのでなかなか周囲の人に理解してもらえませんが、一番理解してもらえなかったのが、教師だったように思います。
世間の人達の方が、教師といわれるひとたちよりも許容範囲が広いのでしょうか?
とりあえず、教師たちからは、「がんばりがたりない」「ふざけている」「なまけている」という見方しかしてもらえませんでした。
・・という私は母親であり教師でありながら、彼の障害に気づくまでは、ずっとそういう見方をしてしかり続けていましたが・・・。
障害が見えないのでなかなか周囲の人に理解してもらえませんが、一番理解してもらえなかったのが、教師だったように思います。
世間の人達の方が、教師といわれるひとたちよりも許容範囲が広いのでしょうか?
とりあえず、教師たちからは、「がんばりがたりない」「ふざけている」「なまけている」という見方しかしてもらえませんでした。
・・という私は母親であり教師でありながら、彼の障害に気づくまでは、ずっとそういう見方をしてしかり続けていましたが・・・。
Posted by ブー子 at 2007年11月11日 17:14
がんばれ
出来る範囲内でね
出来る範囲内でね
Posted by そら@鼻炎で大変! at 2007年11月12日 20:19
>mocaさん
結局わたしの持っているクラブのコンクールが始まったり,学級崩壊に近い状態になってしまった学級の対策会議に出たり,先生たちがばたばたとインフルエンザになったりで,全然更新できずに申し訳なく思ってます。
今日は珍しく20時前に帰ってくることができたので,少しだけ更新しますね!
>プー子さん
そうですね。もしかしたら教師のほうが許容しにくいのかもしれません。
35人なら35人が同じようにきちんと座っていて,きちんと話を聞いてくれて,きちんと勉強してくれることを望みますからね。教師にとってはそれが一番らくちんですから。
でも,彼らのピュアな心を本当に理解することができた今,わたしは彼らを見習いたいとさえ思うことがあります。
彼らのまっすぐさをとても愛おしいと思います。
おんおん泣いている姿さえも,かわいくてたまりません。
>そらさん
お元気ですか?
お久しぶりですね。
わたしは・・・・・元気とはいえません。いろんなことがありすぎて,ブログを閉鎖しようかと何度も思いました。続けていけないなーって。
でも,やっぱりこうやって励ましてくれる人がいるし,楽しみにしてくれている人もいると思うので,できる範囲で頑張ることにします。
たまにのぞいてください。
たまに更新していると思います(笑)
結局わたしの持っているクラブのコンクールが始まったり,学級崩壊に近い状態になってしまった学級の対策会議に出たり,先生たちがばたばたとインフルエンザになったりで,全然更新できずに申し訳なく思ってます。
今日は珍しく20時前に帰ってくることができたので,少しだけ更新しますね!
>プー子さん
そうですね。もしかしたら教師のほうが許容しにくいのかもしれません。
35人なら35人が同じようにきちんと座っていて,きちんと話を聞いてくれて,きちんと勉強してくれることを望みますからね。教師にとってはそれが一番らくちんですから。
でも,彼らのピュアな心を本当に理解することができた今,わたしは彼らを見習いたいとさえ思うことがあります。
彼らのまっすぐさをとても愛おしいと思います。
おんおん泣いている姿さえも,かわいくてたまりません。
>そらさん
お元気ですか?
お久しぶりですね。
わたしは・・・・・元気とはいえません。いろんなことがありすぎて,ブログを閉鎖しようかと何度も思いました。続けていけないなーって。
でも,やっぱりこうやって励ましてくれる人がいるし,楽しみにしてくれている人もいると思うので,できる範囲で頑張ることにします。
たまにのぞいてください。
たまに更新していると思います(笑)
Posted by 秋 at 2007年11月15日 20:00


