フレンドファインダーフレンドファインダーブログ

2007年10月14日

気付くことで救えること

あるクラスが崩壊しているような状態になっている。
毎日わたしたちのような
担任を持っていない先生が総動員で
その学級を助けに行く日々が続いている。

なぜ崩壊したか。

実はその学級には軽度の発達障がい児が6人もいるのだ。
学年自体に障がい児が多いのは確かだが,
学級編成の時にもうちょっと考えられなかったのか,と思う。

しかし,自分の子に問題があるいうことを認めて検査に行き,
その子にとって最善だと思われる関わり方を学んでいる保護者は
たった一人しかいない。

どの子も低学年の時から学力が非常に落ちていたり,
落ち着きがなかったり,生活力がなかったり,
注意力がなかったり・・・という信号を出していて,
何度も保護者に検査をしたほうがいいとお話をしてきたらしいが
「家ではちゃんとしているので,担任のやり方が悪いのでは?」
などと言い,拒否をしてきたとのこと。

たしかに家ではちゃんとできているのかもしれないし,
なかなか認めづらいものだとは思うけれど,
それが後々,親子ともども取り返しがつかないくらいの
大変さになっていくことは明らかなことである。



今日は「家ではできるのに。」ということについて
少し厳しい意見になってしまうけれど,
わたしの考えを書こうと思う。


まず,「家でできるのに。(学校でだけできない。)」
は,言い方を換えれば
「個別に対応すればできるけど,集団行動はできない。」
と言っているのに等しい。

家ではできる→学校でもできるはず→担任が悪いのでは?
という図式は,一見あっているように見えて
実は大きな間違えであることに気付くべきなのである。

家でできる と 学校でできる は全然違う発達段階なのだ。


例をあげよう。
実際にあった話だ。

学校で1年生の先生が言った。

「今日の音楽では鍵盤ハーモニカをやります。
 鍵盤ハーモニカをケースから出して,
 中身だけ持って,音楽室に行きますよ。
 音楽に行く前にトイレに行っておいてね。」

でも,ある男の子は理解できずに
音楽室に移動する直前になっても
おろおろしながら泣いているだけだという。

1年生の9月くらいの話だから,
このくらいの指示には十分に従える時期だ。


その話をお母さんにしたところ
お母さんはこう言って怒った。

「家ではお出かけするからトイレに言っといで
 といえばパッと行きますし,
 朝だって靴を履いているときに, あれ?
 今日音楽があるでしょ?お部屋から
 鍵盤ハーモニカを持っておいで。
 いえばちゃんと持ってきますよ。
 わたしの言うことはちゃんと理解できています。」


たぶんそれは本当だと思う。でも・・・


お母さんがお出かけをする準備をしながら,
トイレの方を指差して
「トイレは?」と言ったり,
朝,学校に行く直前に
自分1人に向かって
「鍵盤ハーモニカは?」と言ったりするのを
理解することは学校のそれよりずっと簡単なのだ。

言葉だけで理解しているのではなく,
その他の情報から総合して理解しているのだと思ったほうがいい。


いつも出かけている歯医者さんの日。
いつもの時間になって
お母さんがいつものコートを着た。
車の鍵もをチャリチャリと持っている音もした。
そして,トイレの方を指差しながら
「トイレは?」と言った。

これはいつも日常で行われてきたことで
彼にとっては条件反射的に
トイレに行っただけであったりする。


でも,学校は違う。
先生は1人1人ではなく
集団にむかっていっぺんに指示を出す。
たまにいつもと違うことだって言う。
一回に一つの指示をするのではなく,
音楽室に行くことと
その前にトイレに行くことと
鍵盤ハーモニカを持っていきなさいということと
ケースは持っていかないことを
一度に言う。


言語能力を含む知的能力レベルが
はるかに高い指示となるのだ。

そして,多くの一年生はそのレベルの指示に
すんなりと従えるようになってくるのが一般的なのである。


わたしは,低学年のうちから
その違いについて根気づよくお話して理解してもらい,
その子の今の発達段階を正しく理解し,
学校と家庭が気持ちを1つにして
一番よいかかわり方を考えていけるかどうかこそが
担任の力量ではないかと思っている。


親御さんにわかりやすく説明して気付かせてあげること
それから,常に一緒に悩み,考えていってあげること
それが子どもを救う一番の近道である。









お願いします♪

『Blog Ranking』
 


よろしければこちらも♪

Natural Breeze *Links*


この記事へのコメント
う~ん
我が家はそろそろ
作らねばと言ってはいますが・・・
実際 怖いですね
今の世の中

子供を持つということが

まぁ~お互い年なので
できるかな?
育てれるかな?

てな 不安もありますし・・・
Posted by そら@鼻炎で大変! at 2007年10月14日 17:26
これから こうゆう子供が増えてくるのが目に見えています…

以前お話ししましたが、主人は職業紹介の特別援助部門にいます。
何が一番大変か…?
障害のある人よりも、それを認められない親を説得するのが大変だそうです。
全く秋さんと同じですね(笑) でも、相談にくる人は子供が20歳も30歳も過ぎて、就職できなくてそれでも尚まだ認めたくない親が相手です。
秋さんと同じ様に、理解してもらうには障害のある子供・親にどれだけ寄り添って一生懸命になれるのかだと思います。

主人は職務を行き過ぎてるかもしれませんが、就職後も何人かの障害者の方は家に遊びに来ます。主人は叱咤役私はフォロー役。私達家族も相手のお家に行ったりします。
人間性もありますが、現実は仕事時間外にそこまで入りこまないと本当のところに辿りつけないのが現状だと思います…
だって 一人一人対応するには時間がなさすぎる!
Posted by ルーン at 2007年10月15日 04:46
親は子の障害を受け入れるのは辛いこと、、

でも 子供のために そこは冷静になって先生の
言葉を傾けないといけませんよね

私も息子と同じタイプのお子さんを持つお母さんの
相談を受けているのですが 何かおかしいと
気付いていても 専門機関で障害を調べようまでは 
思わないようです(_ _。)

そのお母さんの不安はすごくよくわかるので
時間をかけてお母さんの固くなった心をやわらかくし
焦らず、、あきらめずに親子を見守ろうと思います

必ず心を開いてくれて いつか子供の困っている現状
(発達障害は本人が一番困ってますからね;へ;)
を気付き ちゃんと受け入れてくれると思ってます
Posted by はじめまして アスペっこの親です  at 2007年10月15日 08:54
すみません 続きです
(アスペっこの親)

BBSにアスペっこの学校支援のことで書き込みを
させてもらいました

お時間があるときに読んでいただけたら
ありがたいです(*・ ・*)
Posted by moca at 2007年10月15日 08:57
>そらさん

わたしもちょっとその気持ちがわかります。

育てられるのかなって。
大丈夫かなって。

でもね,友達の話ではなんとかなるもんよ,目に入れても痛くないくらいかわいいわよ,だって(笑)
ある程度,年齢が上の方のほうが客観的な目を持って子育てできるのではないでしょうかね。

>ルーンさん

やっぱりご主人さんのところでもそうですか。
うちの主人も中学校の特殊学級の教員ですが,やっぱり親御さんが大変だそうです。
小学校まではなんとか通常学級で過ごせてきたけれど,中学校ではどうしてもうまくいかず,特学に来る例が多いとのこと。
親御さんの落ち込みようはすごいそうです。

やっぱり,ルーンさんのおっしゃるとおり,どれだけその辛さや心配や悩みに寄り添ってあげられるかが大切だと思います。
そして,周りに理解してもらえるような体制を作ることも。

お家に障がい者の方が遊びにくるんですか!?素敵だわー。
わたしは家には来てくれないけれど,(学校が遠いので)時々授産施設に会いに行きます。彼らに会うと,わたしはとても癒されるのです。なぜでしょうね。

>mocaさん
はじめまして。アスペルガーのお子さんがいらっしゃるのですね。
きっとmocaさんは,わたしなんかよりももっともっと,同じ悩みを持つお母さん方のお気持ちが理解できるのでしょうね。
わたしも,時間がかかってもいいから,お母さんの味方であることを理解してもらって,一緒に今後の方法を考えていけるように頑張るつもりです。
言葉のチカラのBBSの方も読ませていただきました。書き込みありがとうございます。
ずっと続きを書かなくては!と思いつつ,そのままにしてしまっていました。すみません。

時間を見つけて,こちらのブログのほうにAちゃんとの日々を綴りたいと思います。成功の数よりも失敗だったことの方が多かったので,それも正直に載せたいと思います。
学芸会が近く,忙しいので,ほんのちょっとずつになりますが,気長にまっていてください。
また,学校の先生に『目標は違っていい』の部分を渡したい,とのことでしたが,あんな文章でよければ使ってくださいね。
Posted by at 2007年10月15日 16:38
彼らに会うと 癒される

解る様な気がします。
大人になってからの知り合いの中に、私と同じ歳で双子の障害者の方がいます。
もう10年以上の付き合いですが、いつ会っても思うこと…それは眩しいくらい心がピュアで、人間のもつ嫌な部分を微塵も感じた事がないの。
自分の暗い部分やズルさを嫌な位思い知らされるというか(笑)

彼らなら その心を信じられる…その安心感が癒しに近いのかなぁ…。秋さんもそうなんじゃないかしらぁ?
Posted by ルーン at 2007年10月17日 22:46
お返事ありがとうございます*^o^*
忙しい日々を送られていると思うので
時間があるときに 少しずつ教えて
くださったらありがたいです

秋さんのコメントレスにあった
「彼らに会うと,わたしはとても癒されるのです」
の言葉がすごくうれしく思いました

私のアスペっこの息子もいろいろ問題行動があるけれど
心はとってもピュアで 思ったことをそのまま私に
いろいろ伝えてくれます

好きなことはとことん貫き通します

私はそんな彼が大好きです(*´v`*)
Posted by moca at 2007年10月18日 12:50
>ルーンさん

ずっとお返事をかけなくてすみません。
すごく忙しかったのです。

わたしも彼らの心が大好きです。
心がまっすぐでピュアで正直だから。
いつも疲れたときに思い出す子は,
雨の日になるとおんおん泣く子でした。
自転車に乗るのが好きな子で,
雨がちょっとでも降るとおんおん泣くのです。
「自転車にのれないの。」と言って。

かわいいですよね。

「雨にぬれてもいいなら乗ったら?」と言うと,「だめだよ。お母さんは雨はだめっていうから。」と言い,またおんおんと泣く。

お母さんの目を盗んで乗っちゃえ!とか,そういうことは考えないのね。
えらいですよね。


>mocaさん

本当に忙しく,全然更新できずにすみません。
必ず書きますから,もうちょっとお待ちくださいね。

そうそう。
今日は音楽コンクールに出たんですけど,
その中にADHDのお子さんがいるんですよ。
お母さんはね,うちの子になんてできるわけがないし・・・って入る時に遠慮したんですけど,わたしがいいから!って言って入れたんです。
いろいろありましたが,ちゃんと頑張れましたよ。


もしよろしければ,左のカテゴリから教育を選んで4月22日からの日記を見てみてください。
彼女のことが書いてありますから。

人間の可能性は無限です。
Posted by at 2007年10月27日 19:34
 

フレンドファインダー フレンドファインダーブログ