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2007年07月31日

自分のためか子どものためか

今日,とても仲の良かった先生に会った。
ひさしぶりだった。

彼女はわたしよりも8歳も年下だけれど
とてもしっかりしていて,勉強熱心な先生。
転勤して別々の学校に異動したけれど,
それでも時々メールや電話で連絡をとっていた。


「3年生の担任になりました。
 なにか子どもが喜びそうな歌の楽譜ありませんか?」

「教室でくわがたを飼いました。子ども達は大喜びです。」

「学芸会で,子ども達がとても一生懸命演技をしてくれました。
 なぜだかわからないけれど,涙が出ました。」


こういうメールがくるたびに,
わたしはいつも
彼女みたいな先生に担任してもらえる子ども達は
幸せだな,と思っていた。





でも,1年半ぶりにあった彼女はちょっと変わっていた。
なにがどう変わったのか
最初のうちはあまりよくわからなかったけれど
でもとにかくなんかちょっと変な感じだった。


わたしはなんで変な感じなんだろう
なんでこんな気持ちになるんだろう・・・
自分で自分にそう問いかけながら彼女と話すようにした。



「わたし,主任に褒められたんですよ。授業がうまいって。」

「研究会で授業をやって成功したんですよ。
 こんな立派な3年生は見たことがないって言われました。」

「来年はもっと大きい研究会で授業やります。」

「隣のクラスの先生もとても授業がうまいので
 わたしも絶対に負けたくないんです。」

「教室の掲示物,すごく凝ったやつを作ったんです。
 校長先生に一番いいって褒められました。」

「毎日夜中の0時とかまで仕事してるんですよ。
 5本指に入るくらいに,わたし帰るのが遅いんです。」



どの言葉をとっても
別に悪いことを言っているわけじゃなかった。

授業で成功することは素晴らしい。
夜中の0時まで仕事をするなんて熱心だなーと思う。
誰にも負けないくらいの授業をしようという意気込みもすごい。


でもこの気持ちはなんだろう。
わたしはなにがイヤなんだろう。


結局一緒にいるときはよくわからなかったので
ただ,コーヒーを飲みながら話を聞き,
「あまり無理しないでね。」
と言ってさよならをした。

そして,そのことばかりを考えながら
車を運転して帰ってきた。




『あ。わかった。』



家に着くころにわたしは気付いた。




『自分のためか 子どものためか』

そこだ。




自分が他人からどうみられるか
自分がどう評価されるか

そこを中心に考えるか

子ども達のためになにが必要か
子ども達のためになにをしてあげられるか

そこを中心に考えるか


わたしはそこがとても大切だと思っている。



今日の彼女は自分がどう評価されているか
どれだけすごいか,ということを話していたように思う。

わたしがこうやったから子どもがこうなった。
だから褒められた。
認められた。

それは違う。



子ども1人1人が確実に伸びて
子ども自身が自分に自信を持ち
子どもが喜びや生きがいを感じ
全員が生き生きと学校生活を送ることができるなら

教師なんて誰にも評価されなくていい。

わたしたちは,
校長に褒められることや
主任になることや
研究会で発表することを目標としてはならない。

もちろん
褒められてもいいし
主任になってもいいし
研究会で発表してもいいんだけれど
それを目標とすることは間違っている。




子どもが教師の目標を達成する道具になってはならないのである。





彼女にはとても伝えづらいけれど
この次に会ったとき
わたしは正直に今日感じたことを言おうと思う。


彼女がこれから出会うであろう
たくさんの子ども達のために。














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この記事へのコメント
お久しぶりです。
彼女は小我ですね。秋さんのおっしゃる通り他人から自分はどう見られているか、少しでもよく見られたいという気持ちがことばに表れています。

所詮他人は、思いたいように思います。
こちらがどんなに良く思われたいと思って行ったり言ったりしたとしても・・・・
人を気にしてやったことは、人を気にした道しかできません。
同じ道を造るのであれば、自分自身の道を作っていかないと。
人の目を気にしすぎると幸せが逃げていきます。評価を期待し、それが叶わなかった時は大丈夫でしょうか・・・・と思います。
Posted by とも♪ at 2007年07月31日 22:22
自分の会社にも同じような管理職が沢山居ます。 何の為に仕事をしているの?って思うことも多々あります。
部下には怒り、上司にはペコペコして仕事している。
先日、おかしなことを言われ、頭に来て言ってしまいました。 「肩書きってそんなに大事なものですか?」って。。。
あースッキリしましたが、自分の身が危ないです。。。笑
大人の世界は難しいです。
 
Posted by tritones at 2007年07月31日 22:57
こんばんは・・・・・
そうですね・・・・・

りゅうの担任の熱血先生がまさに同じです
長くなるので近々がんばって記事にします
秋さんの意見を聞かせてくださいね!
Posted by きりか at 2007年07月31日 23:25
おじゃましまーす^^

彼女も、とっても素晴らしい先生なんでしょうね。

ただちょっとだけ、
初心を忘れているだけなのかな。

秋ちゃんの一言で、
初心ってものを思い出してくれたらいいね^^


子供達のことを一番に考えて下さっている
先生がいるってこと・・・・

子をもつ母からみると本当にありがたいよ^^
Posted by maki. at 2007年08月01日 15:39
>とも♪さん

評価ばかりを気にしていては
本当に子どものためになるはずの光を
見失います。
彼女はそんな人じゃなかったはず。

なにがあったのだろうと思います。

担任 VS 担任 で競争なんて
やめてほしいなと思います。
ただそれだけです。

>tritonesさん

どこの世界も同じなのかもしれません。
校長や教頭の中には教育委員会の方にしか目を向けない人も多い。
子どもそっちのけです。

そういう人は
「子どものいじめ対策をやるようにと教育委員会からきましたのでやってください。」
とかわけのわからんことを言ったりします。

子どもが大切だから,そんなこと言われなくたってやります。いじめで苦しんだり悲しんだりする子どもがいないよう,必死です。

おたがいため息ですね。

>きりかさん
あら・・・そうだったんですか。
熱血先生にもいい方はたくさんいますが,
もしかしたら違うのかしら・・・?

とにかくりゅうくんが毎日生き生きと過ごせるような学級であることを願うばかりです。
HPにおじゃまさせていただきますね。

>makiさん
そうなんです。
どうしたの?っていう感じでした。
最初は,こんないい先生いないよなーって思っていたんですもの。
子どもが大好きで,子どものことで泣いたり笑ったりできる人だったんです。

初心を忘れないでほしい。
目の前の子どもを見てほしい。

今度会ったら,ちゃんと話したいと思っています。
Posted by at 2007年08月02日 15:59
 

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