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2008年08月08日

お母さんの葛藤

Yちゃんのお母さんと話をした。

夏休み中にYちゃんにお勉強を教えるのは
今日が最後だったからだ。

お母さんは知っていた。
「うちの子,勉強,やっぱりきついですか。」
と言葉を選びながら尋ねてきた。

怖いのだろうと思う。
わたしがなんていうのか,
うすうす感じてはいても怖いのだ。

彼女は正直にいうと
学力的には5年生のレベルには全くついていけない。
お医者さんにみてもらってはいないが
たぶんLD(学習障がい)だろうということは予想がつく。

LDの場合,日常生活だけを見ていると
ちょっと幼いかな?とか,
年下の子と遊ぶことが多いかな?と
感じるくらいで,そのほかは同じ学年の子とほとんど変わらない。
だから親御さんも学習障がいがあるということに
気付かないのが普通だ。

ただ,中学年から高学年くらいになってくると
テストで50点とれるかとれないかくらいになってくるので
「大丈夫かしら。」と心配になる。
でも,「勉強が苦手なだけなんだ。」と思い
「もっと頑張らせなければ。」と思う。
そして,能力的に厳しいのに,
その学年の勉強を必死で教え込むようになる。


「お母さん,Yちゃんね・・・」
わたしは思い切ってきりだした。
彼女のためだ。

ここからは彼女のプライバシーに関わるので
詳しくは書かないが,
彼女の現状とわたしの見解を正直にお話してみた。
もちろん,お医者さんではないので
LDかもしれないという,勝手な予想は口には出さなかったが。


お母さんはうんうんとうなずきながら
とても真剣に話を聞いてくれた。

そして
彼女にとって
今わたしたち大人は何をしてあげるべきか
一緒に考えて,行動にうつしていこうと約束できた。


お母さんは
「先生,ありがとうございます。」と言って
わたしに水色の扇子をくれた。
「毎日,暑いから。」と。



本当は二次障がいが出る前に
Wisk-Ⅲという検査にかけるべきなのだが,
夫(中学校の特別支援学級教諭)が,
お母さんの気持ちを考えて
ゆっくり寄り添いながらすすめたほうがいいと言ったので
もうすこし時間をかけようと思う。


Yちゃんは今日,
「7段がちょっと早く言えるようになったね。」
と自分から満足そうに話しかけてきた。
毎日苦手な7段を一緒に暗唱したからだ。

「もっと先生と2人でやりたかったな。」
と言って,ごほうびのチョコレートを口に入れた。



わたしも,もっと彼女と2人でやりたいのにな,と思った。

一斉に学級で指導をしていると
Yちゃんだけにずっとはついていられない。
放課後少しでも勉強を見てあげたいけれど
会議会議会議でそんな時間はない。


夏休みがあけたころ
彼女はまだ7の段を暗唱できるだろうか。
お母さんの葛藤や不安を
わたしも一緒に抱えてあげらえるだろうか。












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Posted by 〜秋〜 at 18:35Comments(0)教育

2008年05月10日

学級便りの出し方

昨日おもしろいことがあった。
毎日学級便りを出すわたしに向かって
ある女の子がこう言ったことがきっかけだった。

「先生うちのお母さんね
 この先生,毎日学級便りだすから
 読むの面倒くさいって言ってたよ。
 ずっと出すのかなって。」

わたしは思わず笑ってしまった。
そのお母さんはとてもフレンドリーで
なんとなくその言葉を言っている様子が目に浮かんだからだ。
こうやって文字で書くと「ひどいお母さん」と思われるかもしれないが,そんなことはない。(はず)
きっと仕事で疲れて帰ってきたばかりなのに,その子が「お母さんおたより!」と言って毎日出すものだから,「んもーめんどくさいわ。」なんて笑いながら言ったんだろうと思う。

他の子が言った。

「え?うちのお母さん働き者だねって言ったよ。」
「うちのお母さんは楽しみだから見せて。っていつも言うよ。」
「うちのお母さんも,ちゃんと毎日ファイルにはさんでとっておいてる。」
「うちのお母さんは大事なとこだけ読んでって言うよ。持ち物のとことか。」

わたしはいろいろだなーと思っておかしかったし,
なによりもお家での会話をあけすけに私に伝える子ども達を見て
かわいいなー,まだまだ子どもだ。と思った。

学級便りって先生によって全然違っていいと思うんだけど,
わたしはなにを言われても出し続けようと思う。
趣味の一つみたいなものだから(笑)

読む読まないは残念ながら親御さんの判断にゆだねるしかない。

でも,自分のことが載せられている学級便りを手にした子どもは
本当に嬉しそうにそれをたたんで持って帰る。


そういうときはやっぱり
この子のお母さんがそれをちゃんと読んで
「あら!すごいね。嬉しいわ。」
と言ってくれればいいなと思ってしまうけれど。







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Posted by 〜秋〜 at 11:55Comments(2)教育

2008年05月06日

学級崩壊の中にいた子ども達

五年生の担任になって1ヶ月。
本当に大変だった。
四年生のころによくテレビでやっているような
学級崩壊をおこしていたクラスだったからだ。

五年生になってクラス替えはあったけれど,
どのクラスにも問題があった学年だったので
どうクラス替えをしても不安が残った。

五年生の担任を希望したのは大ベテランのN先生1人だったという。


N先生から3月に話があって
わたしはものすごく悩んだ。


わたしに立て直せるだろうか。


勉強中には紙飛行機が飛び
カッターでいろいろな人のノートが切られ
友達の机に唾を吐き
休み時間が終わっても5人くらいは
戻ってこないため毎日探さないといけない
そういう学年だった。



「なぁ,やるべ。一緒に。」
その先生は首をたてにふらないわたしの背中を押した。
「子どもがさ,かわいそうだろう。
 あいつら,あのまんまでどうなるのよ。
 今,どうにかしなくて,いつ誰がどうにかするのよ。
 なぁ,そう思わんか。
 あいつらがああなったのはさ,
 はっきり言って,学校のせいだと俺は思う。
 俺は責任をとって立て直そうと思うんだ。」


学校の責任。
わたしもそう思った。
学校であそこまで崩れてしまったのは
99パーセントは学校の責任だ。

毎日かわるがわる保護者がきて
「どうにかしてくれ。」と叫んでいた。


どうにかしなくてはならない。





始業式の日,五年生の担任が発表された時
わたしの名前が呼ばれると同時にどよめきが起きた。
わたしは音楽の専門で,担任など持たないと思われていたからだ。

それから一ヶ月
わたしがしたことはたった3つだ。

授業を本当にわかりやすく楽しいものにすること,
彼らのどんな小さな頑張りも見逃さず,褒め続けること,
休み時間にはずっと一緒に遊んであげること。



不登校だった女の子が来るようになって
机から足を投げ出していた男の子が
まっすぐ座るようになって
宿題をまったくやらなかった子たちが
20人ほどやってくるようになって
「うぜぇ,おめえ死ねや。」と声をあらげていた子が
「うぜぇ。」と言ったあと,「うそだっつーの。」と言うようになった。


1人1人に日記帳を配って
どんなことでもいいから書いておいでと言ったとき
男子はみんな
「うぇ,きめぇ,女と交換日記だってよ。」と言ったけれど
次の日には4冊その日記が提出されていた。
その中の1冊は男子だった。
「ぼくは野球をやっています。
 ユニフォームがどろだらけになるまで練習しています。
 ぼくはそれを見て自分は頑張ったんだなぁと思いました。」


今日はこれから,彼の練習試合を観に行こうと思う。


責任をもって
彼らの心のとげとげを抜いていこうと思う。
愛情をもって
彼らの心をあたためていこうと思う。



というわけで更新できなくてごめんなさい。

彼らのことで頭がいっぱいなのです。  

Posted by 〜秋〜 at 12:22Comments(3)教育

2007年10月14日

気付くことで救えること

あるクラスが崩壊しているような状態になっている。
毎日わたしたちのような
担任を持っていない先生が総動員で
その学級を助けに行く日々が続いている。

なぜ崩壊したか。

実はその学級には軽度の発達障がい児が6人もいるのだ。
学年自体に障がい児が多いのは確かだが,
学級編成の時にもうちょっと考えられなかったのか,と思う。

しかし,自分の子に問題があるいうことを認めて検査に行き,
その子にとって最善だと思われる関わり方を学んでいる保護者は
たった一人しかいない。

どの子も低学年の時から学力が非常に落ちていたり,
落ち着きがなかったり,生活力がなかったり,
注意力がなかったり・・・という信号を出していて,
何度も保護者に検査をしたほうがいいとお話をしてきたらしいが
「家ではちゃんとしているので,担任のやり方が悪いのでは?」
などと言い,拒否をしてきたとのこと。

たしかに家ではちゃんとできているのかもしれないし,
なかなか認めづらいものだとは思うけれど,
それが後々,親子ともども取り返しがつかないくらいの
大変さになっていくことは明らかなことである。



今日は「家ではできるのに。」ということについて
少し厳しい意見になってしまうけれど,
わたしの考えを書こうと思う。


まず,「家でできるのに。(学校でだけできない。)」
は,言い方を換えれば
「個別に対応すればできるけど,集団行動はできない。」
と言っているのに等しい。

家ではできる→学校でもできるはず→担任が悪いのでは?
という図式は,一見あっているように見えて
実は大きな間違えであることに気付くべきなのである。

家でできる と 学校でできる は全然違う発達段階なのだ。


例をあげよう。
実際にあった話だ。

学校で1年生の先生が言った。

「今日の音楽では鍵盤ハーモニカをやります。
 鍵盤ハーモニカをケースから出して,
 中身だけ持って,音楽室に行きますよ。
 音楽に行く前にトイレに行っておいてね。」

でも,ある男の子は理解できずに
音楽室に移動する直前になっても
おろおろしながら泣いているだけだという。

1年生の9月くらいの話だから,
このくらいの指示には十分に従える時期だ。


その話をお母さんにしたところ
お母さんはこう言って怒った。

「家ではお出かけするからトイレに言っといで
 といえばパッと行きますし,
 朝だって靴を履いているときに, あれ?
 今日音楽があるでしょ?お部屋から
 鍵盤ハーモニカを持っておいで。
 いえばちゃんと持ってきますよ。
 わたしの言うことはちゃんと理解できています。」


たぶんそれは本当だと思う。でも・・・


お母さんがお出かけをする準備をしながら,
トイレの方を指差して
「トイレは?」と言ったり,
朝,学校に行く直前に
自分1人に向かって
「鍵盤ハーモニカは?」と言ったりするのを
理解することは学校のそれよりずっと簡単なのだ。

言葉だけで理解しているのではなく,
その他の情報から総合して理解しているのだと思ったほうがいい。


いつも出かけている歯医者さんの日。
いつもの時間になって
お母さんがいつものコートを着た。
車の鍵もをチャリチャリと持っている音もした。
そして,トイレの方を指差しながら
「トイレは?」と言った。

これはいつも日常で行われてきたことで
彼にとっては条件反射的に
トイレに行っただけであったりする。


でも,学校は違う。
先生は1人1人ではなく
集団にむかっていっぺんに指示を出す。
たまにいつもと違うことだって言う。
一回に一つの指示をするのではなく,
音楽室に行くことと
その前にトイレに行くことと
鍵盤ハーモニカを持っていきなさいということと
ケースは持っていかないことを
一度に言う。


言語能力を含む知的能力レベルが
はるかに高い指示となるのだ。

そして,多くの一年生はそのレベルの指示に
すんなりと従えるようになってくるのが一般的なのである。


わたしは,低学年のうちから
その違いについて根気づよくお話して理解してもらい,
その子の今の発達段階を正しく理解し,
学校と家庭が気持ちを1つにして
一番よいかかわり方を考えていけるかどうかこそが
担任の力量ではないかと思っている。


親御さんにわかりやすく説明して気付かせてあげること
それから,常に一緒に悩み,考えていってあげること
それが子どもを救う一番の近道である。









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Posted by 〜秋〜 at 10:43Comments(8)教育

2007年10月11日

理想の授業

今日の6時間目は,1対1の授業だった。
本当は授業は入っていなかったんだけれど
学芸会が近いということで
特別に音楽の個人レッスンをした。

個人レッスンを受けたのは
秋の学校に併設されている特殊学級の女の子(Mちゃん)だ。

いつも音楽の授業は
少なくて1クラス36人くらい,
多いと学年合同で170人近い人数を一斉に教える。
だからMちゃんとの個人レッスンは
わたしにとって夢のような授業だった。


これこそ
どんなに願っても想っても叶わない
理想の授業だ,と思った。


Mちゃんは知的に障がいがあって
なかなか上手にリコーダーや鍵盤ハーモニカを
吹くことができないし,
歌の歌詞を覚えることができない。

でも彼女はいつも
「音楽いつですか。」
と聞いてくれるくらい,音楽を好き?というか
気にしてくれている。

最初は空いている教室でリコーダーの練習をした。
細い指で穴を塞ぐのは難しいので
ぴーーぴーーぴっぴっぴ
なんていうリズムのまねっこ遊びをした。
もちろん,学芸会では難しい曲をやるんだけれど,
一番簡単なシの音だけでも吹ければ・・・と思って
シの音をシの場所で鳴らす練習をした。

わたしがゆっくりゆっくり曲を吹いて,
ここだ!という場所でMちゃんに目で合図を送った。
Mちゃんはわたしの目を見て
シーーーーーーーーーーと音を出した。
シ以外は(ほとんどシ以外なんだけれど)
ずっと曲に合わせてゆらゆらと身体を動かした。
時々座っているイスがガタッとなるくらい
身体を動かしては,けたけたと笑った。


「そんなに身体をゆらゆらさせたら
 隣の人にぶつかっちゃうぞー。」と言うと
彼女はまた本当におもしろそうにけたけたと笑い,
「言わないでねー。」と言った。


鍵盤ハーモニカではドドドド・・・・というところを練習した。
上手にホースをくわえられなくて
よだれがたらたら流れたけれど,
一生懸命にドの音を押しては
「どう?」というようにわたしの顔を見る。

かわいい。
ものすごくかわいい。

「Mちゃん!上手!すごいねー。」というと
「うん。」と満足そうに言った。
でも・・・お,これはもっとできそうだな,と思って,
「もっとやる?」と聞くと
「ううん。」と言った。


彼女はちょこちょことリコーダーの方を見た。


歌の練習は気持ちよく歌えるために
踊りながらやった。
音程もリズムもあったもんじゃなかったけど,
社交ダンスをするように
向かい合って手を取り合って
「ふふーん。らららん,らーーーん♪」と踊った。


彼女は妖精のようだった。


踊り疲れると彼女はまたリコーダーを見た。


「リコーダーが好きなの?」
「うん。好き。」
「もっかい吹く?」
「うん!吹く!」


またまた2人でゆらゆらしながらリコーダーを吹き,
イスをがたがたさせては2人でけたけた笑った。


チャイムがなると彼女は初めてはっきりとした口調で言った。
「○○先生にもリコーダー聴いてほしい。」

口元になかなか力が入らないお子さんなので
こんなにはっきりとした言葉で話せるとは思わなかった。
「いいよ!行っておいで!きっと上手でびっくりするよ。」
というと,彼女は嬉しそうに鼻歌まじりで
自分の教室へと帰っていった。

よっぽど嬉しかったのか
リコーダー以外のものは,全て練習していた教室に置いていった。

リコーダーの袋も廊下の途中に落ちていた。




わたしの理想の授業とは
子どもが楽しくて楽しくてしかたがなくなるような授業である。












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Posted by 〜秋〜 at 22:42Comments(0)教育

2007年09月26日

勉強開始!!!

放送大学という通信制の大学に入学した。
どうしても特別支援学校教諭の免許がほしいからだ。

わたしは中学校の美術2種免許状と
小学校の2種免許状を持っているし,
現場での経験年数が15年目になるので
普通の人よりも少ない単位で特別支援学校教諭の免許状を
取得することができる。

『発達障害の教育支援法』
『特別支援教育基礎論』
『特別支援教育総論』
『発達障害の心と行動』

この4科目(8単位)だけ取ればいい。



仕事があるので無理はできないけれど
できれば半年で取ってしまいたい。



今日は家に帰ってきてからすぐにテキストを開いた。
ぺらぺらとめくってみたが,
どれも興味深い内容ばかりだった。


ADHDの児童に対するものでは

○トラブルを起こさない工夫
○失いやすい自信と意欲を支える手立て
○基本的な信頼関係と自尊感情を育てる
○親への告知
○二次障害の予防
○成長の可能性

というようなすぐに学校で役に立ちそうな内容から

○医学的所見
○原因
○治療と働きかけ
○合併症

というような医学的な面からみた定義や診断など,
医者ではないわたしたちが勉強不足になりがちな内容
まで,多岐にわたって書かれている。


今日から英語も漢字もちょっと横に置いておいて,
まずは教科書を全部読んでしまおうと思う。

彼らのために。




今日学校で,ADHDのAくんがリコーダーを探していた。
つい何日か前もリコーダーを探していた。
その何日か前もだった。

わたしが音楽担当だと知っている彼は,
「あのー,すみませんがー,ぼくのリコーダーを見かけませんでしたか?」
と必ず聞きに来る。

彼はリコーダーが好きでピロピロと音をならしては
ポンとそこらへんに置いて忘れてしまうのだ。


リコーダーをなくしてしまうAくん。
文字が小さく書けないAくん。
いいことを思いつくと,授業中でもやりはじめてしまうAくん。
気に入ったものはずっと手に持っていたいAくん。
むかっ!とくると叩かずにはいられないAくん。
そして,本当は優しくて傷つきやすくて褒められたいAくん。


わたしはキミの味方だよ。
待っててね,勉強するからさ。












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Posted by 〜秋〜 at 20:32Comments(9)教育

2007年08月08日

感謝 感謝

冬のコンクールに向けて
毎日毎日楽器の練習をしています。

今は部員が30人ちょっといますが
どの子もさぼることなく真面目に来て
「あぢぃ。」といいながらも
一生懸命に練習している。

6年生が4年生に教えている姿は
本当にほほえましい。



つい最近,
あるお母さんが「暑いから」といって
アイスクリームを差し入れしてくれた。

30人以上いるので
1人50円だとしても1500円かかるし,
この暑い中,小さい赤ちゃんを抱いて
クーラーボックスにアイスを詰めて
持って来てくれるので申し訳ない。


「この暑い中,えらいなぁと思って…。
 先生も食べます?」


・・・・・・・・感謝・・・・・・・・・・・


今度もし差し入れしてくれることがあったら
みんなが大好きな
「もののけ姫」を演奏してあげよう!
ということになった。



すると今日,
他の子どもたちも

「先生!おやつもって行きなさいって!」
「先生!お母さんがカステラ作ってくれたよ!」

と差し入れをくれた。



あ~~~~ん。
嬉しいけど・・・・申し訳ない。


きっと子ども達が

「○○ちゃんのお母さんがアイス持って来てくれたんだよ!」

と催促したんだろう(笑)





いい演奏をプレゼントしなくては。
心のこもった演奏を。









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Posted by 〜秋〜 at 16:49Comments(0)教育

2007年08月02日

またまた大学♪

ついこの前,やっとのことで通信大学を卒業したというのに
またまた入学してしまいました。

忙しいのでちょっと迷ったんだけど
やっぱり特別支援学校の教員免許状がほしい。

軽度発達障がいの子ども達について勉強がしたい。

なにがなんでも特学を持ちたい!と言っているわけではないが,
通常学級を担任していたとしても
1学級に2~3人の割合で軽度発達障がいの児童がいるので
勉強をしておけば役に立つと思う。


彼らが「わかった!できた!」と自信を持ってくれるような
そんな授業がしたいなと思う。
どんな工夫をしたらいいのか知りたい。

周りの子ども達にどのように理解してもらうかも大切だと思う。
できないことや苦手なことがあるのはみな同じ。
理解し合うことが大切なのである。

どうやって理解を求めるべきか
どのように伝えるべきか
そうところも知りたい。

親御さんにも適切なアドバイスがしたいと思う。
家ではどんなことに気をつけて接していくべきか
知らせてあげられればいいなと思う。
学校と家庭の様子を交流しあって
一緒に考えたり悩んだり喜んだりしたいと思う。




うちの学校にいるADHDのAくんが
終業式の前の日に
「ハリーポッターになることにした。」
と言いにきた。
「すごい!じゃ,先生もなろっと!」
と言ったら,彼は・・・にやり・・・と意味ありげに笑い
ものすごい勢いで走ってグラウンドに行き,
木の枝を拾ってきて
「これ,先生の魔法の杖ね。」
と言った。



でも今この子は,学級でちょっと浮いているらしい。
授業中に大声で魔法を唱えたりするし
定規をふりまわして「魔法をかけるぞ!」とやるのだ。



こういう彼だけれど
とても優しく,とても傷つきやすく,とても真っ直ぐで
とても人懐こく,とても純粋だということを
周りに理解してもらいたい。



彼は『魔法の杖』をわたしにくれたとき
「そうだ!先生。
 明日,呪文を全部書いてきてあげる。」
と言った。

「明日から夏休みだけど?」
と言うと
「がくっ。」
と言って走って帰ってしまった。





魔法の杖は
職員室の机の足元にちゃんとあるけれど
呪文はいつ教えてもらえるのだろうか。
















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Posted by 〜秋〜 at 16:53Comments(4)教育

2007年07月31日

自分のためか子どものためか

今日,とても仲の良かった先生に会った。
ひさしぶりだった。

彼女はわたしよりも8歳も年下だけれど
とてもしっかりしていて,勉強熱心な先生。
転勤して別々の学校に異動したけれど,
それでも時々メールや電話で連絡をとっていた。


「3年生の担任になりました。
 なにか子どもが喜びそうな歌の楽譜ありませんか?」

「教室でくわがたを飼いました。子ども達は大喜びです。」

「学芸会で,子ども達がとても一生懸命演技をしてくれました。
 なぜだかわからないけれど,涙が出ました。」


こういうメールがくるたびに,
わたしはいつも
彼女みたいな先生に担任してもらえる子ども達は
幸せだな,と思っていた。





でも,1年半ぶりにあった彼女はちょっと変わっていた。
なにがどう変わったのか
最初のうちはあまりよくわからなかったけれど
でもとにかくなんかちょっと変な感じだった。


わたしはなんで変な感じなんだろう
なんでこんな気持ちになるんだろう・・・
自分で自分にそう問いかけながら彼女と話すようにした。



「わたし,主任に褒められたんですよ。授業がうまいって。」

「研究会で授業をやって成功したんですよ。
 こんな立派な3年生は見たことがないって言われました。」

「来年はもっと大きい研究会で授業やります。」

「隣のクラスの先生もとても授業がうまいので
 わたしも絶対に負けたくないんです。」

「教室の掲示物,すごく凝ったやつを作ったんです。
 校長先生に一番いいって褒められました。」

「毎日夜中の0時とかまで仕事してるんですよ。
 5本指に入るくらいに,わたし帰るのが遅いんです。」



どの言葉をとっても
別に悪いことを言っているわけじゃなかった。

授業で成功することは素晴らしい。
夜中の0時まで仕事をするなんて熱心だなーと思う。
誰にも負けないくらいの授業をしようという意気込みもすごい。


でもこの気持ちはなんだろう。
わたしはなにがイヤなんだろう。


結局一緒にいるときはよくわからなかったので
ただ,コーヒーを飲みながら話を聞き,
「あまり無理しないでね。」
と言ってさよならをした。

そして,そのことばかりを考えながら
車を運転して帰ってきた。




『あ。わかった。』



家に着くころにわたしは気付いた。




『自分のためか 子どものためか』

そこだ。




自分が他人からどうみられるか
自分がどう評価されるか

そこを中心に考えるか

子ども達のためになにが必要か
子ども達のためになにをしてあげられるか

そこを中心に考えるか


わたしはそこがとても大切だと思っている。



今日の彼女は自分がどう評価されているか
どれだけすごいか,ということを話していたように思う。

わたしがこうやったから子どもがこうなった。
だから褒められた。
認められた。

それは違う。



子ども1人1人が確実に伸びて
子ども自身が自分に自信を持ち
子どもが喜びや生きがいを感じ
全員が生き生きと学校生活を送ることができるなら

教師なんて誰にも評価されなくていい。

わたしたちは,
校長に褒められることや
主任になることや
研究会で発表することを目標としてはならない。

もちろん
褒められてもいいし
主任になってもいいし
研究会で発表してもいいんだけれど
それを目標とすることは間違っている。




子どもが教師の目標を達成する道具になってはならないのである。





彼女にはとても伝えづらいけれど
この次に会ったとき
わたしは正直に今日感じたことを言おうと思う。


彼女がこれから出会うであろう
たくさんの子ども達のために。














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Posted by 〜秋〜 at 20:35Comments(5)教育

2007年06月19日

ニューヨークの人口密度

今日,算数のTTで6年生の教室に行ったときのこと。

単位量あたりの計算という勉強をしていた6年生の男子が
「こんなの知りたくないよな。」とつぶやいているのを耳にした。
なんのことだろうと思ったら
ニューヨークだかどこだかの人口密度を求める問題だった。

ニューヨークの面積は○○平方キロメートルで,
人工は○○○万人です。
1平方キロメートルあたりの人口密度を求めましょう・・・みたいなやつ。

わたし,
「こんなの知りたくないよな。」と言った彼に賛成です(笑)



人口密度の求め方は知らないといけないけれど,
せめてニューヨークじゃなくって,
北海道とか日本が先じゃないの?と思う。


教科書会社ってなにを考えているんだろうねーと思う。



子どもに興味を持って学習に取り組んでほしいのなら
教科書に載せる問題もかなり考えぬかれたものでないと困る。

なんたって相手は子ども。
6年生と言っても12歳。

子どもたちが「知りたいな。」「どうしてなのかな。」と思える問題にしてもらいたい。



国語の教科書もそう。
わたしは『消しゴムころりん』という物語文を読んでかなりげんなりした。
3年生の教材だったかな。
お子さんがいる方は是非読んでいただきたい。
(あ。出版社が違ったら載ってないけれど。)

この物語文のどこがいいのかわからない。
なぜ,たくさんの良い物語が消えていってしまって,
こういうくだらない物語文が入るのか。


はぁ。最近は愚痴ばかりだわ。
だめね。





あ,そうそう。
知的障がいを持ったお子さんがいて

2+3

ができずに困っていたんですが,
恐竜に興味があるので,問題を変えてみたんです。

ゴジラが2匹いました。
キングギドラが3匹きました。
あわせて何匹でしょう。

そしたら,すかさず

「5匹。」


もちろんいつまでも恐竜を例にあげてやるわけにいかないんですけどね,
興味があるものとないものとでは,このくらい差が出るものなのです。


歴史とかの年号を暗記しなければならないとしますでしょう?
そこらへんの参考書の語呂合わせで覚えるよりも,
語呂合わせを興味のあることと関連づけて作っちゃうと覚えるのが早いんですよ。



教育っておもしろい。
明日はどんな授業をしようか。










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